京都市下京区 河原町の贅沢な一棟貸町家民泊
河原町松原 町家ゲストハウス
京都河原町の中心地からほど近く、観光アクセス抜群の立地にあるゲストハウス。贅沢に一組一棟貸で泊まれるという事で、外国人にも人気のゲストハウスです。
今回こちらの宿泊施設をリノベーションさせていただきました。
インバウンドを見据えた和と洋の融合
ご周知のとおり、京都は外国人観光客が多く訪れる世界的な観光都市です。
海外のお客様は「日本らしい雰囲気」の町家を好まれる方も多く、町家を改装したゲストハウスも最近では多くなってきました。
旅の疲れを癒す宿泊施設という目的を考えたとき、ゲストの満足の為には、単純に「和」を強調するだけではなく、海外の方にとって使い勝手の良い「洋」の要素も取り入れる事も大切です。
今回のリノベーションでは、「和」と「洋」の融合を大切に進めました。
部屋の目玉にもなっているタイルが美しいお風呂
藍色亀甲のグラデーションタイルが幻想的で美しいバスルーム。
ガラス戸にする事でコンパクトな間取りでも圧迫感を感じさせないようにしています。
洗面はすっきりと清潔なデザインにまとめました。
デザインではなく使用する木材で「和」の要素をプラスしています。
「ウナギの寝床」限られたスペースでも空間をうまく活用して
京都の町家は独特の長方形の土地、いわゆる「ウナギの寝床」と言われています。
当時間口の広さに比例して税金や町内会費がかかったそうで、出来るだけ間口は狭く、奥に広くしていたのだそう。町人の知恵ですね。
興味深い話ですが、細長い土地は建築家にとって工夫が必要な土地でもあります。
玄関から入るとすぐ階段ですが、板でふさいでいません。
光が通ることでできるだけ圧迫感を感じさせない仕組みです。階段下のスペースには休憩椅子を設置して無駄なく活用しています。
ゲストハウスは備品が多く必要なので
ゲストハウスはポットや電子レンジ、トースターやコーヒーメーカーなど多くの備品がございます。
それらの備品をゆったり並べて使える様にダイニングには棚や収納を多く造りました。
「和」の要素引き戸やふすまは、狭いスペースでも使いやすく、ここでも多様しています。シンプルな木のテーブルでも、和家具やふすまがあるだけでぐっと日本らしくなります。
ゴミ箱の収納位置もあらかじめ設計に組み込んでおくことでこんなにスッキリします。
こちらのスペースはさらに扉を閉めて隠すことができます。
たくさんのお客様にご愛用頂けることを願っております。
ありがとうございました。